家から電車を乗り継いで、1時間半かかる場所まで打ち合わせに出向く。
朝起きたら、いい天気だったので急遽、洗濯をして家を出る。
電車の時間がギリギリなので、駅まで小走り。革ジャンなんて着てきたことを若干、後悔する。
予定の電車には乗れたものの、お腹が微妙に痛い。
痛い・・・ような気がする。いや、痛かった。
1時間半後にやっと目的地へ。
クライアントになるかも知れない方と会って、正直「やられた・・・」と思った。
これは後々に苦労するタイプ。
数年ぶりの営業スマイルが、引きつって顔に貼りつく。
数時間ほど話を伺って、仕事の相棒と唸る。とりあえず、知らない地を離れて、ゆっくり話しをまとめようと、電車に乗ろうとして、Suicaの残高がない事に気が付いて、チャージのために財布を開けたら、なんと2千円しか入っていない。千円をチャージして、残りは千円札1枚。
なんとなく、心に隙間風が入る。
目に付いた銀行で残高を見たら、4千円。他の銀行なら、まだ多少はマシだが、そんな時に限ってATMが見つからない。この日は残り千円で乗り切ることに決める。
心が冷えてくる。
相棒が本屋に行きたいと言うので、古書店に寄る。気になっていた本が安くなっていたら買おうと思っていたが、意外と相場が上がっており断念。そうこうしている内に小腹が空いてきたのもあって、軽く食べながら、打ち合わせしようと言うと、寿司をゴチになる。回転寿司だったけど、美味しくて少し心が暖まる。現金なものだ。
仕事の話をしながら、先行きが不安な内容と懐の暖まらない報酬額に心が曇る。だが、やらねば。
贅沢の言えない身分なのだから。
そうこうしている内に、いい時間になったので撤収とする。お互いに気合を入れて帰路につく。
帰りの電車は混んでいて、座れなかった。ヘタをすると1時間は座れない。仕方なしと観念して車内の真ん中へ。
帰路半分で、座れたのはいいが、年配の酔っ払いサラリーマン3人に囲まれる。
カバンが頭にぶつかりそうになるし、開けた上着のすそが目の前でヒラヒラしているのが、なんとも不快。隣り2席が空いた瞬間に、「どうぞどうぞ。」「いえ、部長がどうぞどうぞ。」と始まり、その隙に誰か座っちまえと願うも、誰も座らなかった。
気を紛らわすために、ケータイをいじっていると、そんなささくれ立ち始めた心に、引っかかるものを見てしまう。そこで見なかった事にしてしまえばいいのに、一気に心が荒んで、自己嫌悪に陥る。
ああ、やだやだ。
電車の座席があちこち空き始めて、あと数メートルで降車駅、という時点で電車が止まる。
非常停止警報装置が作動しての停止。
自分が席をずらせば3人並んで座れるほどに席は空いていたが、仲良しこよしの子どもでもあるまいし、オッサン3人座られたら、それ以上にうるさくなりそうなのが明白だったため、そ知らぬ顔をして頑なに席を動いてなかったのだが、そこに電車停止の事態で、隣りのオッサンサラリーマンが騒ぎ出す。立っていた部長と呼ばれていたオッサンに、「席ずれてもらえない?」と言われて、席を2席ほど移動。あろう事か、その2席分に部長さん1名が大また開いて座った瞬間に不快感が最高潮に。ああ、やっぱりかと。
部長さんとやらは、流れてくるアナウンスにいちいち大声で反応する。かと思えば、勤めている会社の人間の愚痴を言い始める。自分と同病と思われる人への愚痴ともとれる本心を、大声で撒き散らす。耳を塞ぎたくなったが、塞がったのは自分の心だった。
十数分後、電車が動き出す。ほんの数秒でホームにたどり着いて、逃げるように電車から降りる。
心から余裕がなくなった。
帰って、缶チューハイを1缶だけ空けて一息つく。
洗濯物が出しっぱなしだったのを思い出して、ベランダに出てみれば、風に煽られたのか、竿ごと洗濯物が落ちている始末。
もう、ガッカリ過ぎて言葉も出ない。
とりあえず、拾い集めて、また洗濯機の中にお戻りいただく。明日からは雨の予報だったはず。
さっさと寝てしまおうと思ったのに、心がざわついて、こんなBlogを書いている次第。
まぁ、寿司をご馳走にもなったし、いいこともあったのだ。差し引きゼロって事で、由としようじゃないか。
そんな風に自分をなだめすかして、寝ることとする。